悲劇の沖縄戦

太平洋戦争での沖縄戦は悲劇そのものでした。
守ってくれるはずの日本兵により死へと追いやられる住民。
日本兵に集団自決を強要され、家族をその手に掛けた人も…。
　
と、言われてきました。

ところが、その代表として知られてきた渡嘉敷島での集団自決について新事実が発覚しました。
「軍による自決の強要」は事実ではなく、偽証によりでっち上げられたものと判明したのです。
この集団自決については、島の守備隊長が戦後に命令の存在を認めており、長らく日本軍の非道を伝える話として知られてきました。
ところが事実ではないという。いったいどういうことなのでしょうか？

これがなんとも泣かせる話で、アメリカの統治下にあった琉球政府の役人が島の守備隊長に連絡をし、集団自決は軍による強要であったとして欲しいと持ちかけたのがことの発端。
普通であればそのような不名誉なことを引き受けるはずがないのですが、守備隊長であった故赤松大尉は了承します。

もちろん日本を貶める為などという下らないことの為ではありません。それには大きな理由がありました。

「戦傷病者戦没者遺族等援護法」

沖縄が日本に返還された後、この適用を受けることができれば遺族年金を受け取ることが出来た、出来るはずだったのです。
しかし、この適用を受ける為には戦傷没者が軍属もしくはそれに準ずるものでなければなりませんでした。
そこで、戦禍に苦しむ島民を救う為には「軍による集団自決の強要」という事実が必要となったのです。

島民の未来の為、敢えて汚名を被ることを選択した故赤松大尉。
そして、彼はなにも語らぬまま、真実を墓場にまで持って行ってしまったのです。

それから幾年。
赤松大尉に話を持ちかけた役人、照屋さんが重い口を開いたのです。
軍による強要はなかった。年金を受給する為に赤松さんに偽証を依頼した。
と。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/16661/
　
我が身を犠牲とした偉大なる大尉の御霊に敬礼。
そして、真実を語った照屋さんの勇気に敬礼。